「ギランバレー症候群」という難しそうな病名。実は、ジョルジュ・ギラン氏とジャン・アレクサンドル・バレー氏というふたりの名前の一部をとってつけられている免疫性抹消神経障害の病名です。

 

このギランバレー症候群とは、病名を聞いただけでは、一体何がどうなってしまうのか、原因はどういうものなのか分からない方もいらっしゃいますよね。

 

そこで今回は、ギランバレー症候群の発症には、食べ物がどう関係しているのかを踏まえて、ギランバレー症候群の症状や原因について解説します。

1.ギランバレー症候群について

手足が痺れる、足が動かしにくいといった手足の麻痺やコップが持てない、ペンを持って字がかけないといった筋力低下などの症状が起こる病気です。初期の段階では、風邪のような感じやなんか違和感を感じるといった症状を訴えて病院へ受診される人が多いです。軽症の方から重症の方まで個人差の大きい症状です。

 

ギランバレー症候群は、難病法の難病指定はされていませんが、難病性疾患といわれています。発症頻度は、子どもの場合10万人に1人、成人の場合10万人に1〜2人といわれています。

1-1.神経のしくみ

ギランバレー症候群とは、末梢神経が何らかの理由で障害された結果、体の末端である手足の筋力低下や痺れなどの麻痺症状などが現れます。この障害をうけた末梢神経は、手足や指差しなどを動かす運動神経、物に触れたことを感じる感覚神経、呼吸や消化、循環などを調整する自律神経というものがあります。

 

運動神経や感覚神経は有髄(ゆうずい)神経でできています。この有髄神経とは、軸索(じくさく)という一本の柱に、髄鞘(ずいしょう)というロールケーキのようなものが間隔をあけて巻き付いてできています。運動神経は、脳から手に向かって「手を動かせ!」と運動の命令が伝わっていき、手を動かすことができます。感覚神経は、手でコップなどの物を触ったときに、手から脳に向かって感覚の情報が伝わっていき、コップなどの物を認識します。運動神経も感覚神経もこの軸索と髄鞘に命令や情報を伝えていくのです。

 

この軸索(じくさく)や髄鞘(ずいしょう)が切れてしまうなどの障害が生じたときに、運動の命令や感覚の情報がうまく伝わらない状態になってしまうのです。これが手足の麻痺などの

運動麻痺や感覚障害を引き起こすのです。

1-2.ギランバレー症候群の原因

ギランバレー症候群は感染症が引き金となって発症するといわれています。なぜ、感染症が引き金となるかは明確にわかっていません。

 

しかし、細菌やウイルスなどによる感染症になった場合、わたしたちの体は細菌やウイルスを排除し、体を守る働きをして闘います。これを自己免疫システムといいます。細菌やウイルスと神経には似ている部分があるため、自己免疫システムが誤作動し、神経を攻撃することで、ギランバレー症候群が発症するといわれています。

 

ほかにもワクチン接種や薬の服用が原因になることをあります。

1-3.脱髄型と軸索型

ギランバレー症候群は、大きく分けると脱髄型(だつずいがた)と軸索型(じくさくがた)に分類されます。ギランバレー症候群を発症してから症状がピークになるまでの進む早さや先行感染症の原因などの違いがあります。

 

脱髄型の場合は、ギランバレー症候群を発症してから比較的ゆっくり進行し、だいたい2週間ほどで症状のピークを迎えます。先行感染症の原因が、上気道炎やサイトメガロウイルス、EBウイルスなどといわれています。

 

軸索型の場合は、ギランバレー症候群を発症していからだいたい1週間ほどと、脱髄型から比べると速い速度で進行していきます。先行感染症の原因が、下痢をともなう胃腸炎やカンピロバクターといわれています。

1-4.自然回復と重症症例

ギランバレー症候群に患った(かかった)多くの人は、発症からはパパと半年以内に症状が自然と回復して、完治していきます。

 

しかし、症状が重症化していった場合、呼吸筋の麻痺により呼吸困難になることや不整脈、血圧の変動などがみうけられます。この場合、人工呼吸器などを使用し、集中治療室

(ICU)での呼吸、心臓などの循環器系管理をしなければなりません。また、手足に痺れが残るなどの後遺症が残る人もいます。

2.ギランバレー症候群と食べ物

ギランバレー症候群は、直接これを食べたから発症してしまうということではないようです。ある状態の食べ物を食べてしまった結果、食中毒を発症し、ギランバレー症候群の引き金となってしまうのです。そのある状態の食べ物に挙げられているものが、生や半生状態の鶏肉や卵といった食材です。なぜ生や半生の鶏肉や卵が食中毒を起こすのかといいますと、そのような調理が不十分な鶏肉などの食肉、鶏や豚のレバーなどの臓器にはカンピロバクターという細菌が付着し汚染していることがあり、それが体内に入ると増殖して下痢などを引き起こします。カンピロバクターという細菌は、ギランバレー症候群の発症を誘発する起因のひとつで、特に有名な細菌です。

2-1.カンピロバクター感染症について

ギランバレー症候群を調べていくとどこの記事にも載っているほど有名な「カンピロバクター」。食品を扱う責任者や業者の間では、知らない人はいないでしょう。このカンピロバクターで起こる食中毒は、カンピロバクター感染症と呼ばれ、カンピロバクター属の細菌であるカンピロバクター・ジェジュニという細菌が原因で起こります。日本では、1年を通して発生していますが、特に5〜7月、10月以降の行楽シーズンに発生しています。

 

カンピロバクターは、生育に酸素を必要とせず、大気中の酸素濃度だと発育できません。酸素濃度が5〜10%、温度は34〜43度の環境を好み、発育しています。しかし、冷蔵、冷凍の温度でも生存はし続けます。また、大気中にいることはできず、乾燥に非常に弱いです。ニワトリやウシ、ブタなどの家畜のほかにもネコやイヌといった身近なペットも常在菌として腸管内に保菌しています。

 

カンピロバクター感染症の症状は、下痢、腹痛、嘔吐、発熱、頭痛、倦怠感などがあります。下痢が続くことで、脱水に陥る可能性もあります。通常は、2〜5日で回復するのですが、なかには再発することもあります。

2-2.食べる前の注意

カンピロバクター感染症などの食中毒を予防することで、ギランバレー症候群の先行感染を予防する。引き金を引かないようにすることが大切です。

 

市販の鶏肉は、カンピロバクターに汚染されている確率が高く、鶏レバーや鶏のさしみ、鶏のタタキなど、生の状態や加熱不十分な状態の鶏肉で食中毒にあった件数が多いです。

2-3.調理の際には

カンピロバクターの特徴からみて、カンピロバクターや食中毒を予防するには、食材に十分な加熱処理(1分間以上、75度以上の加熱処理)をするということも大切ですが、調理器具や食器の消毒もしましょう。熱湯をかけて、十分乾燥させるとよいです。食中毒の原因細菌やウイルスの汚染を防ぐ意味で、食材の保存する時や調理する時は、野菜や果物などとの接触を防ぎましょう。

 

また、自宅で飼っているネコやイヌの尿糞の処理をした場合は、調理前に関わらず、その都度、十分な手洗いをしましょう。かわいい家族ですが、カンピロバクターを保菌していることを頭にいれておき、ともに安全に生活していきましょう。

 

何気ない日常生活を送っていたある日、急に自分の身体が動かなくなっていってしまったら?これってなに?!どうなってしまうの?とパニックになりますよね。行き場のない不安と自由の利かない身体に恐怖を感じます。

 

しかし、そういった不安や恐怖をそのままにせず、今自分の身に起きている麻痺症状や違和感が「ギランバレー症候群」とはっきりわかるまで症状が進んでしまう状態や患ったらどうなるのか、それはどんな病気なのかということ。また、「ギランバレー症候群」の後遺症がどの程度残っていくのかなど、気になるところを解説していきます。

 

1.ギランバレー症候群とは

ギランバレー症候群とは、コップや箸などを触ったと瞬時に脳へ情報を伝達する神経である感覚神経や脳から手や足などを動かせと手や足に指令を伝える神経である運動神経が妨げられて手足が痺れるなどの感覚麻痺や手足が動かなくなるなどの運動障害が起こる神経疾患です。

 

自分の身体に入った細菌などをやっつける抗体が何らかの原因により、誤って自分の身体の組織に攻撃してしまう自己免疫反応によって起こる免疫性の末梢神経障害の疾患といわれています。

 

多くの患者さんは自然と回復していくのですが、稀に、重症化することもあります。子どもから年齢の高いお年寄りまでのどの年齢層の人も発症してしまう疾患で、成人男性が多い傾向にあります。

 

もし、このような麻痺状態や感覚障害、運動障害が自分の身に起きた場合は、医療機関へ行き、神経内科を受診して下さい。

1-1.先行感染

ギランバレー症候群と診断された患者さんの約7割の人に、感染症になってからギランバレー症候群を発症する先行感染というものが見受けられます。感染症の原因となる病原体として最も有名な菌が、細菌性食中毒で知られているカンピロバクターです。

 

カンピロバクターは、牛や羊などの家畜が常に持っている菌で、調理の不十分な肉を食べる、カンピロバクターに汚染された水を飲むというように体内へ侵入していきます。体内に侵入したことで食中毒が発生します。人や動物の腸管の中でしか増殖しないとといわれておりますが、比較的少ない菌が身体のなかにはいるだけで感染するものとなります。

 

ギランバレー症候群の発症原因は、はっきりと分かっていないことがあり、一般的には、風邪や感染症等の症状がもとでギランバレー症候群が発症するといわれています。また、ワクチン接種や医薬品の副作用で発症することもあります。

 

先行感染の有無につきましては、医師の問診を受けた際に、診断の手がかりとなりますので、しっかり伝えましょう。

1-2.麻痺状態

最初に病院へいくきっかけとなった症状として、足が痺れて動きにくいので歩き方がおかしい、または足が麻痺して動かないなどの下肢の痺れや麻痺が現れてきます。その後に指先の麻痺、腕などが動かないなど上肢の痺れや麻痺が現れてきます。

 

このように、上下肢麻痺症状は、筋力低下へとつながり、身体の下から上に広がっていきます。顔面などに麻痺状態が広まった場合は、物を飲み込めないなどの嚥下障害も引き起こしてしまいます。

1-3.重症化の症例 

ギランバレー症候群の特効薬がないことから経過観察をする、合併症が起きないかの確認、呼吸や血圧、心拍数などの管理をする支持療法を受けることになります。しかし、経過観察中にわたしたちの足の部分である下肢の麻痺症状が進行してしまい歩行障害を引き起こすことがあります。また、呼吸を制御している筋肉が非常に弱くなり、集中治療である人工呼吸器が必要になるほど呼吸困難になる可能性があります。

 

これは、ギランバレー症候群を患(わずら)った人の5〜10%の人に見受けられます。重症化の症例として、嚥下障害にまで発展してきた場合があります。この場合、食事の際に、むせてしまうことや物が飲み込むことが出来ないので食事がしっかりとれません。脱水、栄養失調に陥ることがあります。

 

症状が急に進んでいく急性期に、血漿(けっしょう)交換や免疫グロブリン静注注射の投与の治療をすることになります。

1-4.自然回復

他の病気を患(わずら)うと投薬治療や手術といった治療を行うのですが、ギランバレー症候群の場合、患者さんの多くは、長く続くこともなく、6ヶ月以内で自然に回復していきます。

通常、自然と回復していく際に、重い神経障害などの合併症を発症することなく回復していきます。しかし、ギランバレー症候群の型によっては長引く場合があります。

2.ギランバレー症候群の診断と検査

3〜4週間前に感染症を患(わずら)ったかどうか問診によって病歴の確認をしていきます。問診だけでは、データが不十分なので、確定診断するために、問診の後に検査を行っていきます。

 

検査の際は、ギランバレー症候群の可能性がゼロではないので、急激に重症化し呼吸困難に陥ってしまっては困りますので、入院にて呼吸を観ながら行われます。血液を採取して検査する血液検査や筋肉や神経に異常がないかを検査する筋電図検査・神経伝導検査、身体の臓器や血管を撮影するMRI検査、腰髄液の採取をする腰椎穿刺(ようついせんし)を行います。血液検査では、糖脂質という末梢神経の構成成分に対する抗体が見受けられること、筋電図検査で特有の波形が見受けられること、MRI検査で圧迫や外傷等がないこと、腰椎穿刺で白血球が少なくなっていて、タンパクが増加していることなどの結果を持ってギランバレー症候群と確定診断します。

3.ギランバレー症候群の医療費

ギランバレー症候群は、難治性の急性疾患や難病といわれていますが、難病法の指定難病ではないので、医療費の助成というものがありません。

 

どの疾患でも、医師の診断や医師の指示による医療行為や看護、入院管理と治療受けた場合、医療費が発生します。治療を受けて、ギランバレー症候群の治し、克服していくのには、このような医療費がかかるうえ、衛生用品や着替えなど、医療費以外にもかかってきます。

 

医療費というものは、保険適用の場合、3割自己負担で病院へ支払いします。しかし、もともと掛かった医療費が高額だった場合、3割でもかなりの自己負担となってしまいます。例えば、月200万円の医療費がかかったとしたら、その3割である月60万円が自己負担金額となります。ギランバレー症候群を発症した患者さんで、成人の人なら仕事も行けない状態、貯金で工面できればいいですが、1ヶ月で完治というわけにもいかないことがあるかもしれません。さまざまな不安を抱えながらの治療となってしまいます。

 

そういった際に、高額療養制度を利用し、少しでも医療費の自己負担金額を減らしていきましょう。治療期間が長期にわたり、医療費が高額になることが想定された場合、限度額適用認定証を交付してもらい、病院の窓口に提出しておくとかかった医療費から差し引きされて、自己負担限度額の支払いとなります。この自己負担限度額は、被保険者の所得によって区分されているため、一概にいくらですとはいえません。詳細は、加入している保険証の団体へ問い合わせしてもらえると、申請の仕方も合わせて確認しておきましょう。

4.ギランバレー症候群の後遺症とは

一度治ってしまうと、再発する可能性は非常に少ない傾向にあります。ギランバレー症候群の患者さんの多くの人が、発症からの経過を観ていくと自然に回復していくので、ギランバレー症候群を患(わずら)う前の日常生活を送ることができるでしょう。

 

しかし、ギランバレー症候群の症状がかなり進んで寝たきりの状態になってしまった患者さんは、以前の生活に戻れるようになるまで時間が掛かります。ギランバレー症候群を患(わずら)った人のなかには、手足の痺れが残ってしまう場合もあります。

5.ギランバレー症候群で亡くなることは

ギランバレー症候群で亡くなった人は、患者さんのなかで数%ほどいます。ギランバレー症候群によって自律神経が正常に機能していかなくなると、心臓の調整がうまくいかず、不整脈を起こし亡くなってしまうのです。他にも自律神経の障害は、胃腸の機能を弱くさせてしまうので、腸管の癒着や腸の運動低下による内容物の排出がうまくできなくなります。これらが重症化し、亡くなる場合があります。

6.感染症の予防を

ギランバレー症候群の発症メカニズムはよく分かっていません。しかし、統計上の傾向として、風邪や下痢の症状を伴う感染症が引き金になっていることが多いです。まずは、目に見えない細菌やウイルスが相手なので、しっかり手洗い、うがいなどで、感染症を予防していきましょう。

 

人の集まる場所に行くときは、時間をずらして行く。乾燥しているときは加湿を行う。疲れているときは、十分な睡眠をとる。栄養をとり身体をあたためて免疫向上に努める。

 

鶏肉や豚肉を調理する際は、良く火を通すことで食中毒を防ぐことができます。調理中は、生肉に触れる手に傷がないか注意し、手袋を使用するなどと工夫しましょう。少しの注意が、こういった感染症などの予防につながっていきます。

 

手足の痺れなど、いつもと違うちょっとした変化でも、あれ?と思うことがあったら医療機関へ受診しましょう。これだけで受診するのはちょっとなぁと気が引けてしまう場合は、電話で相談してください。早期発見、早期治療が早期回復につながっていきます。

パーキンソン病とはどのような病気かご存じですか?パーキンソン病は神経難病の中で最も患者さんが多く、研究が進んでいる病気です。根本的治療法がなくて治療が長期にわたることから、療養環境改善を目指した様々な公的支援制度があります。また、厚生労働省の指定難病もされています。ここでは、パーキンソン病とは何か、症状や特徴、治療法、難病指定、公的支援制度などについて解説していきます。

 

■パーキンソン病とは?原因は?

パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞がこわれて、作られるドパミンが減ることによって発症します。私たちの体は、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることによって動いています。この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドパミンです。ドパミン神経細胞は、年齢とともに自然に減っていきますが、パーキンソン病の人は健康な人に比べてより速いスピードで減ってしまいます。

高齢になるほどパーキンソン病を発症する割合が増えますが、40歳以下で発症することもあります。患者数は10万人に100人~150人くらいですが、60歳以上では10万人に約1,000人と多くなっています。日本では男性よりも女性のほうが多いとされています。家族性(遺伝性)は5-10%で、大半は非遺伝性です。

 

■パーキンソン病の症状は?

パーキンソン病の症状には、運動症状非運動症状とがあります。パーキンソン病によく似た症状が現れる病気をまとめて「パーキンソン症候群」といいますが、これらは治療法が異なります。

 

①運動症状

パーキンソン病の発症初期からみられる特徴的な症状で4つの種類があります。

【無動】

・動きが素早くできない

・すくみ足

・話し方に抑揚がなくなり声が小さくなる

・書く文字が小さくなる

 

【筋強豪】

・肩、膝、指などの筋肉が固くなりスムーズに動かしにくい

・痛みを感じる

・顔の筋肉がこわばり、無表情にみえる

 

【静止時振戦】

・何もしないでじっとしているときにふるえる

・片方の手や足のふるえから始まることが多い

・睡眠中はふるえがおさまるが、目が覚めるとふるえが始まる

・1秒間4~6回ぐらいふるえる

 

【姿勢反射障害】

・体のバランスがとりにくくなり、転びやすくなる

・歩いていて止まれなくなる、方向転換をするのが難しい

・症状が進むと、首が下がる、体が斜めに傾く

 

②非運動症状

非運動症状はいくつか種類があり、運動症状の前に現れるものもあります。

【自律神経症状】

・便秘

・頻尿

・立ちくらみ

・食後のめまいや失神

・発汗

・むくみや冷え

【認知障害】

いくつかの手順がある行動が計画できなくたったり、物忘れがひどくなるなどの認知症症状がでます。

 

【嗅覚障害】

匂いが感じられなくなる

 

【睡眠障害】

不眠や日中の眠気が起こる

 

【精神症状】

・うつ、不安などの症状

・アパシー(身の回りのことへの関心がうすれてしまったり、 顔を洗う、 着替える、といったことをする気力がなくなったりする状態)

・幻覚や錯覚

・妄想

 

【疲労や疼痛、体重減少】

・疲れやすい

・肩や腰の痛み

・手足の筋肉痛やしびれ

・体重の減少

 

■パーキンソン病の診断

パーキンソン病かどうかを調べるには、脳神経内科の受診が良いとされています。診断手順として、まず問診を行い症状の経過や家族歴、他の病気の有無、飲んでいる薬の有無などを調べます。その後、診察で症状の確認や症状の程度を見ます。次にCTMRIで脳の画像検査を行い、パーキンソン病に似た症状を示す病気がないかを確認します。パーキンソン病は血液検査や脳のCTやМRIでは異常は現れません。診断は、症状から判断し、他の疾患ではないか、何かの薬の副作用ではないか、つまりパーキンソ病と似ている病気でないかを確認し除外していきます。そのうえでパーキンソン病の薬を試してみて有効であればパーキンソン病と臨床診断します。

 

■パーキンソン病の重症度分類

パーキンソン病の進行度を示す指標として、「Hoehn & Yahr(ホーン・ヤール)の重症度分類」「生活機能障害度分類」があります。

 

①ホーン・ヤールの重症度分類

Ⅰ度:身体の片側だけ手足の震えやこわばりがある。身体の障害はない、又はあっても軽い。

Ⅱ度:両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがある。日常生活や仕事がやや不便になる。

Ⅲ度:小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが介助なしに過ごせる。

Ⅳ度:立ち上がりや歩行が難しくなり、生活場面で介助が必要になる。

Ⅴ度:車椅子が必要になる。ベッドで寝ていることが多くなる。

 

②厚生労働省の生活機能障害度分類

Ⅰ度:日常生活、通院にほどんど介助がいらない。

Ⅱ度:日常生活、通院に部分的な介助が必要になる。

Ⅲ度:日常生活に全面的な介助が必要で、自分だけでの歩行や立ち上がりができない。

 

■パーキンソン病の治療

パーキンソン病は、現時点では根本的に病気を治す治療はありません。そのため、「症状の緩和」が治療の目的となります。治療方法にはいくつか種類があります。

 

①薬物療法

ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補う薬を服薬します。治療の基本となる薬剤はL-ドパドパミンアゴニストの内服ですが、それぞれ長所と欠点があり、年齢や社会生活の仕方、病気の重さ、薬に対する反応などを考慮して、うまく組み合わせ薬用量を決めます。病気が進行するにつて、薬が効かない時間が出てきたり(ウェアリング・オフ現象)、薬が効きすぎて意思に反して手足が勝手に動いたり(ジスキネジア)といった運動合併症が出てきます。

 

②リハビリテーション

リハビリテーションを行うことで、発症から長い期間が経っていても移動や食事、入浴などの日常生活の動作で介助を必要とする場面が少なくなることが期待できます。また、運動は服薬の効果を高めることもわかっています。

 

③外科治療

薬だけでは症状を改善するのが難しかったり、運動合併症が重くなったりした時に脳深部刺激療法が検討されます。脳深部刺激療法は、脳の深いところに細い電線を手術で挿入し、その電線に弱い電気信号を送る装置を胸の前部に埋め込むというものです。

 

■パーキンソン病と難病指定、メリット

2015年に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病新法)が施行され、パーキンソン病を含む110の指定難病(2015年7月1日より306疾患、2017年4月1日より330疾患に拡大)に対する難病医療費助成制度が始まりました。以前の制度と変わった点や難病医療補助制度の注意点についてまとめたので参考にしてください。

 

【認定要件】

「診断基準」及び「重症度分類」を満たすことが認定要件です。

・ホーン・ヤール重症度分類Ⅲ度以上で生活機能障害度Ⅱ度以上。

・軽症者(医療費助成の要件を満たさない場合)であっても、1か月の医療費総額が高額である場合、医療費補助の対象となります。

 

【申請について】

・特定医療費の支給認定のための申請が必要です。

・特定医療費の支給認定の更新(原則1年)が必要です。

・都道府県から指定を受けた指定医に限り特定医療費支給認定の申請に必要な診断書を作成することができます。

 

【助成を受けられる費用は?】

・助成を受けられるのは、認定された難病について、都道府県の指定する指定医療機関で受けた医療等に係る費用のみです。(指定医療機関とは、都道府県から指定を受けた病院・診療所、薬局、訪問看護ステーションです)

 

【自己負担割合】

・利用者負担割合は原則2割となります。

・経過措置期間は、外来、入院、薬局、訪問看護を合算して自己負担上限額が算出されます。

・保険調剤薬局(院外薬局)や訪問看護の利用の際、自己負担が発生する場合があります。

・自己負担上限額が変わる場合があります。※ 所得によっては自己負担額が増える場合があります。

 

【入院時の食事自己負担額】

・全額自己負担となります。

 

■利用できる公的医療制度

パーキンソン病は、根本的治療法がなく治療が長期にわたることから、経済的負担や介護負担が本人・家族に重くなります。そのため、療養環境改善を目指した様々な公的支援制度が設けられています。パーキンソン病に関連する公的支援制度には、難病の医療費助成制度、介護保険制度、身体障害者福祉法、障害者総合支援法、成年後見制度があります。ただし、これらの支援制度を利用するためには、それぞれの専門窓口に申請する必要があります。

 

①難病の医療保険制度

都道府県知事の指定する指定医療機関で受診した場合、健康保険の自己負担割合を3割から2割に引き下げ、かつその一部または全額を公費で負担する制度です。詳細は前の項目で説明しているのでご覧ください。

 

②介護保険制度

40歳以上の介護保険加入者が、何らかの支援や介護が必要と認定されると、費用の1割負担で介護サービスを受けることができます。

 

③身体障害者福祉法

パーキンソン病の進行によって身体動作に支障をきたすようになった場合は、身体障害者手帳の交付により、さまざまな支援を受けられるようになります。症状が変動するパーキンソン病では判定が困難な場合もあるといわれています。

 

④障害者総合支援法

症状の変動などにより身体障害者手帳の取得はできないが、一定の障害のある方々も「障害福祉サービス」を受けられるようになっています。ただし、介護保険制度の対象となっている患者さんは、介護保険制度が優先されます。

 

⑤成年後見制度

パーキンソン病の進行により認知機能の低下、判断能力が不十分となり、不動産や貯金などの財産の管理、高額な商品の購入や介護や施設入所に関する契約の締結などが難しくなった場合に利用できる制度です。判断能力の不十分な方々の保護と支援をしてくれます。

 

いかがだったでしょうか?パーキンソン病について理解していただけましたか?パーキンソン病は、現時点では根本的に治すことができないため、病気と長く上手く付き合っていくことが必要です。パーキンソン病になってしまったとしても、難病医療補助制度を活用することで長期的な治療において金銭的な負担も軽減することができます。

妊娠・出産はお母さん本人だけでなくその家族にとって、大きな幸せを運んでくれるとともに無事に誕生してくれるか不安も大きいものと思います。赤ちゃんが無事に生まれても、元気に育ってくれるかが心配にもなります。同じ時期に生まれた赤ちゃんと比べて、運動面の発育が悪かったり、強い身体の反り返りや足のつっぱりがみられると「脳性麻痺」なのではないかと疑い、不安になってしまう方も少なくありません。今回は赤ちゃんの脳性麻痺とはどのようなものなのか、原因や症状などについて紹介していきます。

 

■脳性麻痺とは?

1967年、厚生省脳性麻痺研究班により「受胎から新生児(生後4週以内)までの間に生じた、脳の非進行性病変にもとづく永続的な、しかし変化しうる運動および姿勢の異常である。その症状は満2歳までに発現する。進行性疾患や一過性運動障がい、また将来正常化するであろうと思われる運動発達遅滞は除外する。」と定義されました。難しく表現されていますが、簡単な言葉で言うと「妊娠後から生後4週間までの間に、何らかの原因による脳の損傷により発生する運動と姿勢に関わる障害で、将来に渡ってその症状が続くもの」です。

脳性麻痺と聞くと「病気」と考える方もいるかもしれませんが、脳性麻痺は病気ではなく障害です。脳性麻痺は出産前後に脳の一部が傷ついたための後遺症です。脳の神経は一度傷つくともとに戻ることができないため傷ついた分だけ働きが少なくなって、後遺症として障害を残します。脳を傷つけた原因はもうなくなっているため、傷が大きくなったりひどくなることはありません。脳性麻痺になったとしても、発達により残っている脳が代わりをして、いろんなことができるようになります。治らないからといってあきらめて放っておくと、発達する力が弱まるだけでなく、間違った方向に発達し障害を大きくしてしまいます。正しく治療すれば、障害を防ぎながらより良い状態に成育することができます。

 

■脳性麻痺の原因

脳性麻痺の発生頻度は、1000件の出産のうち2.5人となっていますが、早産の場合では1000件のうち22人というデータがあります。女児よりも男児の方がよりも多く発生することもわかっています。では、どのようなことが原因となっているのでしょうか?

①妊娠中に発生するもの

妊娠中の脳性麻痺の原因としては、脳の中枢神経系の奇形、遺伝子や染色体の異常、感染症などが考えられます。

②出産時に発生するもの

出産時の脳性麻痺の原因には、低酸素性虚血性脳症があります。低酸素性虚血性脳症とは、脳へ酸素が届かないことで脳が損傷されるというものです。いわゆる仮死状態で生まれてきた場合など新生児の呼吸障害や、けいれんでも引き起こされることがわかっています。

 

③出産後に発生するもの

出産後の脳性麻痺の原因となる脳の損傷は、中枢神経感染症・頭蓋内出血・頭部外傷・呼吸障害・心停止・てんかんなどが引き起こす場合があることがわかっています。

このように、脳性麻痺の原因はさまざまでこうすれば必ず予防できるというものはありません。しかし、感染症を予防したり、早産とならないよう妊娠中の生活習慣に気を配ったりといった取り組みは有効な手段と言えるでしょう。ただし、感染症にかかってしまったら、あるいは早産になってしまったら、必ず脳性麻痺になるというものではないということもしっかり理解する必要があります。

 

■脳性麻痺の症状による分類

脳性麻痺の症状には下記のようなものがあります。

①痙直型

筋肉が常に緊張し続けているため、つっぱったような状態になります。脳性麻痺児の約80%が痙直型だと言われています。

②アテトーゼ型

筋肉の緊張度合いが突然変わってしまうため、姿勢を保つことが困難になります。自分の意思とは無関係に身体が動いてしまう不随意運動もみられます。

 

③失調型

筋肉の緊張が低く、正常と低緊張をいったりきたりするためにバランスを保つことが難しく、姿勢が不安定になります。

 

④その他

痙直型とアテトーゼ型が組み合わさった混合型などがあります。

 

脳性麻痺は、運動機能だけではなく、知的発達の遅れや言語障害、てんかん、視覚や聴覚などの障害を伴うこともありますが、これは脳のどの部位に障害を負ったかによって変わってきます。

 

■脳性麻痺の赤ちゃんの特徴

脳性麻痺は、運動に関する筋肉に異常が出ます。赤ちゃんの頃には、母乳を吸ったり飲み込んだりする力が弱いことや、お座りやハイハイなどの運動機能の発達の遅れが目立ちます。

①生後2~3か月頃にみられる特徴

・身体が反り返りやすい

・手や脚のこわばりが異常に強い

・目を合わせない

・身体がピクピクと痙攣することがある

 

②生後6か月頃までにみられる特徴

・身体の反り返りが異常に多い

・首がすわらない

・寝返りをしない

・ミルクや母乳を上手く飲めない

・手を握りしめたまま開かない

 

③生後6か月以降にみられる特徴

・原始反射が残っている

・お座りやハイハイをしない

・手足がつっぱったようにこわばっている

・不自然な姿勢でいることが多い

・上手く声を出せない、言葉が出ない

・ものを飲み込みにくい

これらの症状が頻繁かつ継続的にみられる場合、脳性麻痺が疑われます。しかし、1~2歳頃までは健常児であっても骨格や筋肉の発達が不十分なことが原因で、これらの症状が出ることがあります。

 

■赤ちゃんの反り返りは脳性麻痺を疑うべき?

反り返りは、すべての赤ちゃんに良く見られる現象です。反り返りの原因は、「何かしらの不快感がある」「姿勢をまっすぐに保つ力の加減ができていない」「寝かせた時や抱き上げた時の反射」「寝返りの練習をしている」というものが考えられます。特に、寝返りの練習は生後4~5か月頃に頻繁に起こります。健常児だと生後半年程度で首がすわり、上半身の筋肉が発達していくことで反り返りが減っていき、概ね1歳くらいまでにはなくなっていきます。

反り返りが多いことと脳性麻痺であることは決してイコールではないため、反り返りを過剰に心配する必要はありません。脳性麻痺かもしれない…と不安に思うこともあるでしょう。そういった場合は、自分ひとりで悩むのではなく医師に相談することをお勧めします。脳性麻痺の疑いがある場合、反り返りの多さに加え上記で紹介した特徴がみられること、運動機能の発達が月齢相応かなどで総合的に診断されます。

 

■脳性麻痺の治療について

脳性麻痺は病気ではありません。そのため、これをしたら必ず治るということはありません。しかし、発達により残っている脳が代わりをして、いろんなことができるようになります。治らないからといってあきらめて放っておくと、間違った方向に発達し障害を大きくしてしまいます。では、どのような方法で治療をするのでしょうか?

 

①理学療法

理学療法士によるリハビリで、運動や姿勢の障害を改善させるための運動療法を行います。また、電気をかけたり温めたり、マッサージをして痛みを軽くする施術をすることもあります。

 

②作業療法

作業療法士によるリハビリで、日常生活で行う衣服の着脱やトイレに行く動きなど、生活に必要な動きの訓練を行います。

 

③言語療法

言語聴覚士によるリハビリで、口の周りの筋肉や呼吸に関わる筋肉の動きの改善、食べ物を上手く咀嚼し飲み込む機能の強化を図ります。

 

④整形外科的治療

リハビリでは改善できないような関節の拘縮や筋肉の過度の緊張を緩める手術を行います。

 

⑤補助具

歩行や食事、学習など生活の中のさまざまな場面での行動を介助・自助する器具が開発されています。補助具を利用し関節を固定させて保持することで、歩くことを手助けすることや、運動機能を向上させることができます。

■脳性麻痺の赤ちゃんのための「産科医療補償制度」

産科医療補償制度とは、分娩に関連して発症した重度脳性まひの子どもと家族の経済的負担を速やかに補償する制度です。また、原因分析を行い、同じような事例の再発防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ることを目的としています。

補償金は一時金と分割金を合わせて総額3,000万円が支払われます。そして、医学的観点から原因分析を行い、報告書を保護者と分娩機関へ送付されます。さらに、原因分析された複数の事例をもとに再発防止に関する報告書を作成し、分娩機関や関係学会、行政機関等に提供されます。申請できる期間は、子どもの満1歳の誕生日から満5歳の誕生日までです。

産科医療補償制度の対象となるのは、重度の脳性麻痺の赤ちゃんです。この基準は2015年に改められ、産科医療補償制度の始まった2009年から2014年末までに出生した場合と、2015年1月1日以降に出生した場合で対象が変わります。詳細は、下記のリンクを参照してください。

http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/index.html

 

■脳性麻痺かも?と思ったら

脳性麻痺は概ね2歳ぐらいまでに判明することが多いと言われています。しかし、発達は個人差が大きいものです。反り返りの症状が多くみられる、発達が目安とされるタイミングよりも遅れているからといって、必ずしも脳性麻痺であるとは限りません。一人で悩むのではなく心配があれば病院の先生に相談したり、3月健診・6ヶ月健診・1歳半健診などの検診のタイミングを利用して相談してみるのが良いでしょう。

■脳性麻痺の概要

脳性麻痺とは進行性の病気ではなく、生まれつきあった脳機能の異常や脳損傷により引き起こされた後遺症です。原因は出生前の脳の未発達や仮死、または妊娠中に感染した風疹、トキソプラズマ症等の感染症、分娩中に起こった酸素濃度が低くなる酸素欠乏によると考えられます。または未熟児として出生した場合も脳性麻痺の赤ちゃんになる可能性も否めません。MRI画像などから、医師に脳性麻痺と診断される月齢期は、早い場合は生後1ヶ月ですが、すぐに気づかれない場合もあります。

一般的な脳性麻痺の症状は、歩行困難、筋力低下の他に、少々ぎこちない姿勢や頭部、首、四肢の動きをする程度の軽度、体を動かせない重度までさまざまで、障害のタイプによって異なります。また、知的障害や行動障害、視覚や聴覚の異常、けいれん性疾患、てんかんなどの合併症が表れることも考えられます。中でも気になるのはてんかんです。脳性麻痺の合併症として、てんかんの発症率が非常に高いというデータがあります。発症率が特に高いのは、新生児の時にけいれんがあったケース、知的障害や運動障害のあるケースです。
しかし、脳性麻痺で死亡する割合は低く、そのまま個々の発達や変化を遂げて成人になります。有効といえる治療法は明らかになっていませんが、日常生活を送りやすくするための理学療法、作業療法、言語療法が存在し、日々大きく向上しています。また、薬や手術といった方法で症状が改善されたり、予防になったりしたケースも少なくありません。

■脳性麻痺の一般的な症状

脳性麻痺は主に次の4つの型に分かれ、それぞれ症状が異なります。

1. けい直型
2. アテトーゼ型
3. 運動失調型
4. 混合型

4つの中では、アテトーゼ型、けい直型に分類されるパターンが非常に多いです。それぞれの症状の特徴を説明します。

1. けい直型脳性麻痺

このタイプが発生する頻度は、脳性麻痺として生まれた小児全体の約70%と言われています。けい直とは筋肉がこわばるという意味です。体のあちらこちらに筋肉のこわばりが出て、筋力が著しく低下します。そして生活が困難になる次の4つ麻痺の症状が出るケースがあります。

 手足に見られる四肢麻痺の症状
 腕より脚の症状が重い両麻痺の症状
 片腕と片脚のみに見られる片麻痺の症状
 両脚、下半身だけに現れる対麻痺の症状

こうした麻痺症状が出ているために、腕や脚の発達は遅いです。どちらもこわばりがあり、筋力の低下が見られるのは明らか。また、足にも問題があり、歩き方や姿勢、動作が独特です。脚同士がぶつかりあいながら、交差する歩行スタイルやつま先で歩くスタイルなどが多く見られます。

目の特徴もこのタイプならではです。

 視線が交差している
 内に寄っている
 視線が定まらない
 斜視
 視覚障害

けい直型脳性麻痺の中で一番重く生活に支障があるのは、けい性四肢麻痺です。このタイプはけいれん発作や嚥下困難という問題以外に重い知的障害等も合併症として出ます。
嚥下困難の症状がある小児は、口の中や胃の中にある分泌物によってむせてしまい、呼吸がしにくくなることがあります。また誤って飲み込んでしまう誤嚥により、肺に炎症が生じて呼吸困難を起こしやすくなるでしょう。さらに、こうしたことを繰り返すことで、肺に回復不可能な傷を残すこともあり、呼吸に問題が出てくる可能性も否めません。

片麻痺や両麻痺、対麻痺の小児は知的障害が出ない場合も多く、けいれん発作が起こる割合は低いです。

2.アテトーゼ型脳性麻痺

アテトーゼ型の赤ちゃんが生まれる頻度は全体の約20%とされています。主な症状は腕や脚、体幹の筋肉が発達せず、身体が硬直してうまく動かないことです。その動きや姿勢は緊張したような感じにも見え、体をよじらせるように動く、いきなり動きだす、途切れながら動くといった特徴が見られます。こうした不自然な硬直した動きは、感情の起伏により、激しくなります。そのため、寝ている間は上記で挙げた身体の動きは見られません。
このタイプの小児は、知能的には正常児です。けいれん症状があるケースは、ほとんどありませんが、言葉の発音がうまくできないといった特徴があります。その他、主に見られる症状は、難聴や視線をコントロールできないことです。こうした症状の主な原因は、出生時に引き起こされた核黄疸と考えられます。核黄疸は、脳の障害で生理的な範囲を超えた黄疸です。

3.運動失調型縫製麻痺

このタイプは、体の動きを自分で調整することができません。特に歩行が難しいです。その数は、脳性麻痺の小児のうち約5%未満と考えられます。全身の動きのバランスがうまくとれないために筋力が発達せず、だんだん低下していくという症状が特徴的です。
このタイプの小児によく見られる症状は物を取るために手を伸ばすときに起こる振戦(ふるえ)です。また、早い動きや細やかな動きができないために、両脚が広がった不自然な歩き方になるのも特徴でしょう。

4.混合型脳性麻痺

このタイプの小児のほとんどは、けい直型とアテトーゼ型が入り混じっています。脳性麻痺の子供の大部分といっても良いでしょう。中には重い知的障害が合併症として表れる場合もあります。

■脳性麻痺の治療方法

上記で説明した内容は、整形外科、小児科といった医療関係で治すことが難しい症状です。しかし、筋肉のこわばりや不自然な歩行や姿勢は、理学療法、作業療法といったサービスを受けること、または身体に合う装具を使うことで軽減化します。
特に効果が高いとされているのは、リハビリテーションという方法です。可能な限り早期の低年齢時に行い、時間をかけることでいっそう効果が上がります。また、明瞭な発音で話す方法を取得する言語療法も嚥下障害の改善に役立ちます。

四肢すべてが麻痺していないケースだと、非麻痺側上股制御療法で、効果が上がる可能性があります。この療法は、麻痺のある部分のみを使って作業させるという方法です。施術している間、麻痺のないところは使えないように拘束します。施術効果は、脳の中に新しい経路が作成されることです。それによって、神経信号が麻痺した部分にうまく伝わる方法を体で覚えます。

また、入浴や食事、着替えといった行為を作業療法士と時間をかけて練習することで、コツがわかり、一人でこなせるようになる小児もいます。さらに日常生活を行うのに役立つ器具を使う方法も、時間をかけて教えれば問題なく行うようになるでしょう。
他にはポツリヌス毒素関連の筋肉注射も効果が見られます。この注射後は、筋肉の収縮が改善され、関節が硬直して働きが悪くなる拘縮(こうしゅく)になりにくくなります。

■脳性麻痺の今後の可能性

脳性麻痺の子供は、知的障害がなければ、健常児と同じ能力があるので、就学年齢になったら普通学級で授業を受けることで、他の子供と共に成長できます。また知的障害がある場合でも、就学年齢になれば、周囲の助けがある支援吸学校や支援吸で学びながら成長できます。脳性麻痺の子供の将来は、能力のある小児科や整形外科の医師によって行われる医療や多くのスタッフによる理学療法、教育、訓練、検査などによって支えられているのです。

また、脳性麻痺の未熟児や新生児を出産前後の母親、あらゆる年齢の脳性麻痺の子供を育てる親たちのケアも重要です。出産前後の人や妊娠中の人は、妊娠、出産後にお腹の赤ちゃんや生まれてきた新生児、未熟児が脳性麻痺とわかり、気持ちが不安定になったり、今後の生活に不安を感じたりしているかもしれません。そして、脳性麻痺の子供の介護を伴う日常生活に疲弊している親も多いでしょう。そんな妊婦、出産前後、子育て中の親はカウンセリングや相談窓口などを利用して、心の負担を減らした方が良いです。

こうした多くの脳性麻痺の子供を持つ親のために必要と思われるのは、脳性麻痺について学べる環境作りです。学んだり質問したりできる環境は病院の外来だけではありません。脳性麻痺の情報一覧を検索しやすいサイトマップにまとめたホームページや、わかりやすい内容で書かれている本があれば、助かる人も多いと推測できます。脳性麻痺の子育てで参考になる内容のページがあれば、なかなか整形外科や小児科の外来に行って質問できない妊娠中や出産前後の人、子育て中の親の助けになります。

今後は地域医療機関や全米脳性麻痺協会、社会復帰リハビリテーションサービスセンターのような公的機関や民間組織の支援を受けながら、医福連携で脳性麻痺への理解を深め、情報を共有することが望まれます。そのようにして支援の手を次々に広めていくことが、脳性麻痺のさらなる研究、調査とともに重要な課題でしょう。

出産前後に何らかの原因によって脳の神経部分に傷がつき、出生児の運動発達に遅れが生じる脳性麻痺。MRI画像などで明らかになることが多いこの病気は一度発症すると、生涯に渡って付き合っていかないといけません。そんな脳性麻痺はどのようにして起きるのか、脳性麻痺と正しく向き合っていくために、脳性麻痺の原因や予防法について解説します。

■脳性麻痺はどんな疾患?

脳性麻痺は医学的に言うと、「受胎から生後4週間以内に起きた脳の非進行性病変」で、合併症としててんかんを発症させる確率も高いです。わかりやすく言いますと、受精のタイミングから生まれて4週間以内の新生児が発症する可能性のある、脳の疾患になります。胎児はこの4週間の間に脳に何らかのダメージを受けたことで脳性麻痺を患うのですが、脳性麻痺の症状としては大きく分けて主に3つのタイプがあります。

1つはアテトーゼ型です。こちらは中脳や基底核の部分にダメージが与えられた結果、手足や首、顔などがぐにゃぐにゃと勝手に動き出してしまう運動障害が表われます。

2つめは失調型です。こちらは小脳にダメージを受けた際に起こりやすく、上手く口が動かせない、体幹おバランスが悪く体を真っ直ぐ保てないために姿勢が悪い、一点を見ていられないなどの症状が表われます。

そして最後3つめ、痙直型です。こちらのタイプは脳性麻痺中約7割を占めると言われていて、大脳皮質にダメージが与えられた結果、手足に異常なほどの力が入ってしまい、真っ直ぐ伸びた状態で固まってしまう、痙縮という症状が表れます。

このように脳性麻痺は3つのタイプがあり、症状によって治療方法、発達の度合いなども異なるのが特徴です。
ただし、脳性麻痺の発生頻度は千人の胎児のうち約1~2例ほどと極めて低い割合の疾患です。脳性麻痺を引き起こす可能性がある行動は控えることが大切ですが、妊娠中心配するあまりに対応が過度に、ストレスを抱えてしまうことがないようにだけは注意しましょう。

また脳性麻痺はどんなに気をつけていたとしても、突発的に発症する可能性がある脳機能疾患です。もしもご自身のお子さんが治療や原因究明が難しい脳性麻痺を患っていたとしても、全く気に病む必要はありません。時間はかかりますが、脳性麻痺は原因に合わせて適切な治療を行うことで症状を改善できます。脳性麻痺と診断されても親御さんは思い詰めず、周囲のサポートを受けながら、今できることをお子さんにしていきましょう。

■脳性麻痺の原因は?

脳性麻痺の原因として明らかになっているものは複数あります。まず、出産前の妊娠中に起こるケースです。

1つめは、胎児発育不全によるものがあげられます。いわゆる低体重児の場合、脳が未成熟のまま生まれてしまったことで、脳にダメージが与えられる場合です。また他に考えられる胎児の体にまひを引き起こす原因は、体内感染症です。体内感染症は母胎が何らかの感染症を発症した際、体内の胎児も同じ病原体に犯される確率が高いです。その結果、母親の体を通して胎児は脳にダメージを受けます。

次に出産直後に起こりうる原因を解説します。1つめは新生児仮死状態によるものです。こちらは文字通り、生まれた直後に上手く呼吸ができず、心臓もほとんど動いていないような状態で生まれてきた胎児を指します。新生児仮死状態で生まれてきた結果、脳に十分な酸素が行き届かずに脳がダメージを受け、脳性麻痺へと発展するケースが多いのです。また、周産期感染症のような感染症、帝王切開、血糖値異常、多胎なども胎児が脳性麻痺を引き起こす原因になることもあります。

最後に出生後に脳性麻痺を起こしやすい原因についてですが、こちらは高ビリルビン血症という感染症が一番の原因です。赤ちゃんは生まれた直後、体内の赤血球の数が多く、数を調整するために赤血球を破壊するビリルビンという物質が多く分泌されるのですが、このビリルビンの数が増えすぎたことにより、赤ちゃんの赤血球が必定以上に壊されてしまい、黄疸の値も高くなり、脳の一部に深刻なダメージを与えられてしまいます。

こちらは核黄疸と呼ばれており、最も脳性麻痺を引き起こす原因の一つとして有名です。また出生後に母胎に病原菌が入っている場合、母乳を通じて赤ちゃんに病原菌が侵入し、脳性麻痺を引き起こすケースもあるため、感染症対策は徹底して行うべきでしょう。

どの時期にも共通して問題視されているのが、母子感染症が原因の脳性麻痺です。妊娠時はもちろん、出産時、出産後も継続して脳性麻痺を引き起こす原因となります。また胎内感染の場合は、胎児が重篤な先天性疾患を引き起こす場合もあります。近年では母子感染症が原因の脳性麻痺が増加傾向にありますので、充分注意する必要があるでしょう。

このように脳性麻痺はいくつかの原因によって発症するリスクが高まります。これから出産を控えている親御さんは、出来うる限りの対策を行って出産を迎えるといいでしょう。以下で、これから生まれてくる赤ちゃんの脳性麻痺を防ぐための方法をご紹介します。

■脳性麻痺を防ぐ方法

脳性麻痺は原因によっても予防方法が異なります。最も注意したいのが上記に挙げた情報の通り、母子感染症が原因の脳性麻痺です。

母子感染症の代表例として、人から人へと感染する梅毒やクラミジア感染症、HIV、風疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどがあげられます。これらのウイルスは高い可能性で脳性麻痺を引き起こす可能性があるため、徹底した感染対策が必要でしょう。

妊娠した際にほぼ必ず、外来などで母体感染予防スクリーニングという検査が行われます。この検査サービスを受けると、感染症にかかっている場合はこのタイミングで発見でき、今後どのように治療をしていくべきかを医師と共に相談ができますので、早い段階で対策を練られるでしょう。妊娠の可能性がある場合は、母体のためにも赤ちゃんのためにも、早めに病院の外来に行くことが大切です。

また、脳性麻痺の小児は多くの場合、2歳頃までに症状が表れはじめます。脳の損傷によって始めて症状が表れる段階を一次障害と呼びますが、症状が進むに連れて二次障害と発展し、症状が重症化する恐れがあるでしょう。二次障害の場合は幼児期から成人期まで発症時期が広い為、後天的に脳性麻痺が見付かる事も珍しくありません。できるだけ早く発見し、原因に合わせた適切なリハビリとなる、機能回復のための運動等を行いましょう。

■脳性麻痺の症状を軽減させるために

脳性麻痺は一度発症すると、一生涯付き合わないといけませんが、リハビリ治療法を行うことで日常生活で困らない程度の状態に症状を押さえ込む、改善させることもできます。

ボツリヌス治療やバクロフェン髄腔内投与治療法など痙縮型に特化した治療法をはじめ、作業療法による運動リハビリテーションも重要な改善方法です。正しい療法、正しいリハビリテーションを行えば、脳性麻痺は決して怖い障害ではありません。これは一次障害、二次障害共に同じことが言えますので、症状に合わせて病院と療法などを相談し、不明な点は質問してみるといいでしょう。

一番大切なのは、症状を我慢せずにできるだけ早く専門機関で脳性麻痺関連の治療を受ける、ということです。現在一次障害の方は二次障害へと進まないように、二次障害の方は日常生活を少しでも快適に暮らせるように、医療や福祉関連でサポートを受けながら自分に合っている治療法や運動機能回復につながるリハビリテーションを試してみましょう。こうした施設の一覧情報は小児科の外来で尋ねてみてください。

脳性麻痺は完全に回復することはできない疾患ではあるものの、正しいリハビリさえ行えば日常生活に支障がほとんどないような状態にすることも可能です。そうするためにもできるだけ早くリハビリを始めることが大切ですので、何か心配なことがある場合は、普段通っている産婦人科医に質問するほか、脳性麻痺に関連した内容の本を読んで正しい情報を得たり、小児科などの専門機関で定期的に診察してもらったりすることを推奨します。

将来は、障害者の採用情報を用いて仕事を探すことができます。四肢や手足に麻痺がある場合は装具を付けながら、理解のある周囲のサポートを受けながら、日常生活を送れるでしょう。

自費マッサージについて、ある患者様Aの施術方針としては

起床時、右腰部のけいれんのようになることが時々あるとのこと。暫くすると治まるそうです。朝方の冷えの影響もあるかもしれません。腰部を念入りにマッサージでほぐし、強すぎないよう加減して行いました。

マッサージ後の運動はスクワット、かかと上げ、つま先上げ、足踏みを引き続き行っています。体を動かすと循環が良くなり気持ちいいとの事です。

 

現状として、朝方冷えることがあった影響か、腰がけいれんするようなことがあったそうですが、後半には落ち着いてきました。普段から無理のない範囲で歩いているとのことです。以前にあった歩行時の膝の痛みは最近はでていないとのことです。マッサージで筋肉をほぐし、ストレッチと足の立位運動で筋力の維持、歩行の安定性向上を図っていきます。

 

治療内容は、膝の痛みの緩和のためのマッサージ、首肩・腕の筋疲労改善のためのマッサージ、太ももの柔軟性向上のためのストレッチ、足の筋力向上のための立位運動

 

今後の目標として、膝の痛みを和らげ、首肩・腕の筋疲労の緩和、筋力運動の継続に努め、足の筋力強化と柔軟性向上、歩行の安定性向上を図っていきたいと思います。

 

 

ある患者様Bの施術方針としては

やや痛みを感じやすいようで、普段くらいの強さの施術だと「痛い」とおっしゃることが多かったです。やさしめの強さでマッサージしました。足の曲げ伸ばしなど、運動はよく力が入りました。

 

現状として、マッサージに対して過敏な日が多く、軽い施術でも「痛い」とおっしゃいましたが、後半は痛がることは少なくマッサージ出来ました。背中から腰が特に硬くなっています。運動の力の入り具合はやや弱めでしたが、調子のいい時は一緒に回数も数えて下さいました。

足の筋力が落ちないよう、曲げ伸ばし運動などを調子に合わせてなるべく力を入れていただいています。

 

治療内容は、首肩・足腕・腰部の筋肉をほぐすためのマッサージ、肩関節の自動運動、足部のむくみ改善のためのマッサージ・足関節のこちらからサポートして行う運動、足の抵抗運動

 

今後の目標として、筋力および関節可動域の維持、肩~腕、腰部の筋肉をほぐし、足部のむくみの軽減に努め、足の筋力強化による転倒予防を図っていきたいと思います。

 

 

脳梗塞、パーキンソン、麻痺、拘縮、寝たきりなどのお困り事には
当社 らいふМサポートにお任せください。
電話番号 052-355-8819

 

 

 

 

 

自費マッサージについて、ある患者様Aの施術方針としては

ふくらはぎの冷えは小さいですが、すごく硬くなっており、足指の浮腫みが強くパンパンに腫れていたので、温灸器で血流を良くし、刺鍼で施術しました。

 

現状として、ふくらはぎの冷えは以前の様に強くはないですが、浮腫みが両側の足指まで出ています。

 

治療内容は、筋肉のこわばりや硬くなっている部分を和らげること、痛みを和らげること目的をした刺鍼と手技療法

冷えや浮腫みに対し、血流改善の為に電気温灸器やローラー鍼の使用

歩行能力の維持や関節可動域の維持・拡大の為の運動を行っています。

 

今後の目標として、筋肉のこわばりや硬くなっている部分の和らげ、冷えと浮腫みに対して血流の改善、信頼関係を築くことに努め、痛みの和らげ、歩行能力の維持・拡大、長期臥床の予防を図っていきたいと思います。

 

 

ある患者様Bの施術方針としては

歩行練習で腰の下方が痛くなったとおっしゃっていましたが、腕に力が入る為、前腕も硬くなっていました。硬くなっている部分を揉み解した後、温灸器で血流を良くし、刺鍼を行いました。

 

現状として、手押し車を借り、歩行訓練を始めたのですが初めから頑張りすぎて首肩から上腕・前腕にかけてカチカチに硬くなり、胸が痛くなり苦しくなった(狭心症)とおっしゃってましたので、暫くの間、2往復だけにして頂くようにお願いしました。

 

治療内容は、筋肉のこわばりや硬くなっている部分を和らげること、痛みを和らげること目的をした刺鍼と手技療法

冷えや浮腫みなどに対し、また硬くなっている部分に対し、血流改善の為に電気温灸器の使用や刺鍼と心臓の遠い方から近い方へ押圧

歩行能力の維持や関節可動域の維持・拡大の為の運動を行っています。

 

今後の目標として、筋肉のこわばりや硬くなっている部分の和らげ、血流の改善、信頼関係を保つことに努め、痛みの和らげ、歩行能力の維持・拡大を図っていきたいと思います。

 

 

 

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自費マッサージについて、ある患者様Aの施術方針としては

暑い日もありましたが足は冷えている日が多く、左足の外側がカチカチに硬く、左ふともも後ろも筋張って硬くなっていました。腰も痛いとおっしゃっており、

硬くなった部分を揉み解した後は温灸器とローラー鍼を使って血流の改善を図りました。

 

現状として、背中は円背で腰椎も右側へ大きく曲がっている為、腰に負担がかかっています。肩も左右差があり、傾斜しています。

不安定さの為か歩行速度が遅くなったとおっしゃっていました。

硬くなった部分をしっかり揉み解すと共に温灸器やローラー鍼で血流を良くしています。また足の筋力が落ちないように抵抗をかけての運動を行っています。

 

治療内容は、筋肉や硬くなった部分をほぐし、痛みを和らげることを目的とした刺鍼(皮内鍼)と手技療法、

冷えや浮腫みなどに対し、血流改善の為に電気温灸器やローラー鍼の使用と心臓の遠い方から近い方へ押圧、

歩行能力の維持や関節可動域の維持・拡大の為の運動を行っています。

 

今後の目標として、筋肉や硬くなった部分をほぐし、血流の改善、信頼関係を築くことに努め、痛みを和らげ、歩行能力の維持・拡大、廃用症候群の遅延を図って行きたいとおもいます。

 

 

ある患者様Bの施術方針としては

背中の痛みがある日は首肩から腕・肘・手首と肩甲骨内側を揉み解した後は温灸器で血流を良くし、刺鍼を行いました。また腰も同じく血流を良くした後、刺鍼をしました。

左麻痺があり、右側に負担がかかる為、どうしても右半身が痛いとおっしゃっています。肩関節や下半身(股関節・膝・足関節・足指)の関節運動をしっかり行いました。

 

現状として、左側に麻痺がある為、どうしても右側に負担がかかり、常時、右側の首肩から腕から手首に痛みがある他、肩甲骨の内側(背中)から腰、そして右側のお尻に痛みが出ます。硬くなった部分を揉み解した後は温灸器で血流を良くし、刺鍼を行っています。

暑い日もあり以前のような足の冷えはなくなり、筋肉のこわばりや硬さも強くありません。肩関節、股関節や膝・足首・足指の関節をしっかり動かし可動域の維持・拡大を図っています。

 

治療内容は、筋肉や硬くなった部分をほぐし、痛みを和らげることを目的とした刺鍼と手技療法、

血流改善の為に電気温灸器やローラー鍼の使用と心臓の遠い方から近い方へ押圧、

歩行能力の維持や筋肉のこわばりや硬さの予防の為に関節可動域の拡大や筋力強化の運動を行っています。

 

今後の目標として、筋肉や硬くなった部分をほぐし、血流の改善、痛みを和らげることに努め、こわばりや硬さの予防、長期横になる事の遅延を図っていきたいと思います。

 

 

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自費マッサージについて、ある患者様Aの施術方針としては

キック運動はよく力が入り、しっかり声を出して回数を教えて下さいました。腕のマッサージが気持ち良いとのことでした。

左すねに皮下出血がありましたので、注意して施術しました。お元気そうで、足首回し運動が気持ち良いとの事でした。

足や手の指のマッサージ、足首のこちらからサポートする運動などが少し痛がられましたので、強さを控えめに施術しました。運動はよく力が入っていました。

施術後は「すっきりしました」とのこと。

 

現状として、左すねに皮下出血が見られましたので、注意して施術を行いました。運動はよく力が入りました。声をしっかり出して回数を教えて下さいます。

こちらからサポートする運動、自動でできるだけ手足を動かしていただくようにしています。

施術後にお茶を勧めると、毎回「飲みたいです」「おいしいです」とおっしゃって笑顔で飲まれています。

 

今後の目標として、足の循環促進、首肩の筋肉をほぐし、足の筋力強化とこわばりの改善、腕・肩周囲のこわばりの予防を図っていきたいと思います。

 

 

ある患者様Bの施術方針としては

立ち座り運動は拒否がありましたので座位でのキック運動で足の筋力向上を図りました。

車椅子上でお尻がかなり前方にずれていて落ちそうになっており、腕の機能低下があるとのことで、腕のマッサージ、肘の屈曲運動、手指の自動運動を行いました。

病院に検査に行き疲れておられた日はベッドに寝ている状態で、そのままベッド上で施術しました。施術後には車椅子に戻りたいとのことで移乗していただきました。

 

現状として、右足部の傷、褥瘡に注意して施術を行いました。ふくらはぎ、足部の冷えがみられますのでマッサージ、こちらからサポートする運動にて循環促進を図っています。

座位でのキック運動で足の筋力向上を図っています。腕の機能低下も見られるとのことで、マッサージによるこわばりの軽減と自動運動での運動性向上を図っています。

調子のよいときはしっかりと力が入りますが、日によっては動きがぎこちなく力もあまり入りません。

 

今後の目標として、肩背中の筋肉をほぐし、ふくらはぎ・足の運動性向上、腕の運動性向上に努め、足の筋力強化と関節可動域の向上、関節のこわばりの予防を図っていきたいと思います。

 

 

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